ビジネスに生かす禅的な思考を体得する
 禅と経営にブリッジをかけた21世紀の禅

私たちは、つい連続的に思考してしまう。
昨日は終わった、明日はまだ来ない。私たちには、「いま・ここ」しかない。

前後際断とは、前と後ろの際を断ち、瞬間瞬間=「いま・ここ」をしっかり生きるということ。非連続の思考が前後際断である。

目の前に綺麗な花があったら、「あぁ、綺麗だな」と感じればいい。それをいずれ散ってしまうと思ったり、存在にすら気づかないのは、前後際断していない。

「死んだら、どこへ行くの?」という禅問答がある。でも、「いま」は死んでいない。生きているのだから、どこにも行かない。固定概念や一般論にこだわらないことだ。

経営においても「お金がないからできません」という人がいる。実はそういう人は、金があってもできない。「いま」前後際断してやらなければ、いつかやれるということはない。

また、「資金繰りが大変なので、売上を上げるためにはどうしたらいいでしょう?」と言う人がいる。資金繰りは待ってもらう、支払いを中止する、固定費を落とすなど、様々な方法がある。一方で、売上を上げるためには商品の価値を上げる。価値を上げるとは、顧客満足を高めることである。資金繰りは資金繰り、売上は売上。それぞれ別のファクターである。

経営は利潤の追求、価値創造(顧客満足)、顧客創造である。どれも必要だが、前後際断して一つずつやっていく。

過去の失敗にも成功にもとらわれない。昨日は終わった、明日は幻。いま・ここ=Here & Nowに全力投球する。するとパワーが出てくる。

スケジュールに行動計画、思考計画、準備計画を緻密に書く。すると、いま、やるべきことが明確になり、前後際断できる。

『前後ありといえども、前後際断せり』
いまやるしかない。未来はまだ来ない。いまの積み重ねが未来を創る。





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